東京都総合高次脳機能障害研究会設立について
東京都は、現在、区市町村高次脳機能障害者支援促進事業および高次脳機能障害者支援普及事業を展開し、各区市町村単位での高次脳機能障害者支援(相談事業、啓発事業、教育事業、リハビリテーション事業)および二次医療圏単位での各拠点病院への委託事業(高次脳機能障害相談、診断、地域連携、リハビリテーション等)を推し進めております。その結果、東京都において「高次脳機能障害」の関する知識は、徐々に周知され、現在も各地域で、研修会、講演会が開催されております。
そこで、今後、都民にとって、どのような高次脳機能障害者支援が求められているのか、どのようなリハビリテーションと東京都の財源を有機的に利用した仕組み作りが求められているのか、が問われる時期にきていると思います。
高次脳機能障害者支援は、疾病や外傷の急性期に携わる病院スタッフによる治療から開始されます。そして、急性期から回復期のリハビリテーションは、運動障害のみならず、高次脳機能障害に対しても大きな効果が証明されております。しかし、高次脳機能障害が重篤な場合、病院でのリハビリテーションでは解決することはなく、長期的視野をもち、地域でのリハビリテーションが必要となります。前述した二次医療圏ごとの高次脳機能障害支援拠点病院、保健福祉センター、地域包括支援センター、保健所、作業所、授産施設、介護保険サービス事業所、就労支援機関、相談支援事業所、患者・家族会等の連携が求められます。こうした連携体制は、患者個人の特性や障害に沿うように、東京都内のさまざまな社会資源を利用することでより有効に機能すると思います。そこで、今後の東京都の高次脳機能障害者支援は、医療から地域を網羅するリハビリテーションスタッフ、保健・福祉スタッフ、行政職そして患者家族会で構成するネットワークの上に成立するものと考え、このたび、「東京都総合高次脳機能障害研究会」の設立を提案させていただきたいと存じます。
渡邉 修
第5回 東京都総合高次脳機能障害研究会
開催日:2019年7月28日(日)
テーマ:みんなでつなぐ医療と地域 TOKYO 2019
対象:医療専門職、患者、ご家族 会場:首都大学東京 荒川キャンパス内 大視聴覚室 主催:東京都総合高次脳機能障害研究会 (理事長:東京慈恵会医科大学 渡邉 修) 共催:区中央部高次脳機能障害支援普及事業 後援:東京都心身障害者福祉センター 東京都理学療法士協会、東京都作業療法士会、 東京都言語聴覚士会、 区中央部地域リハビリテーション支援センター、 区東北部地域リハビリテーション支援センター(いずみ記念病院) |
※ 今回は事前申し込みはございません。※ |
参加者へのお知らせとお願い
【場所】首都大学東京 荒川キャンパス内 大視聴覚室 【日時】2019年7月28日(日) 受付:9:30~ 開始:9:50~ |
参加費:1,000円 【アクセス】 日暮里・舎人ライナー「熊野前」駅下車徒歩3分 都電荒川線「熊野前」駅下車徒歩3分 田端駅から都営バス端44 系統「北千住駅行」に乗車 「首都大荒川キャンパス前」下車徒歩0分 ※ 先着200名。定員を超えた場合にお断りする場合がごさいます。 |
プログラム
9時50分~10時00分 ご挨拶 渡邉 修先生(東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科) 【基礎編】 10時00分~10時50分(講演+質疑応答) 高次脳機能障害のある方への支援:医療と地域の連携のコツ 渡邉 修先生(東京慈恵会医科大学附属第三病院リハビリテーション科) 【実践編】 11時00分~12時00分(講演+質疑応答) ① 世田谷区立総合福祉センターの取り組み 昼食(12時00分~13時00分) 13時00分~14時00分(講演+質疑応答) ④ 調布市障害者地域活動支援センタードルチェの取り組み 14時10分~15時10分(講演+質疑応答) ⑦ 武蔵野市高次脳機能障害相談室ゆいっとの取り組み 15時20分~16時40分(講演+質疑応答) ⑩ 港区障害者福祉課の取り組み 16時40分 細見みゑ様(東京高次脳機能障害協議会:TKK、理事長) 16時50分 安保雅博先生(東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座)
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